パネルソーの製作

チェーン駆動に変更

2020年6月2日



リールでたこ糸を巻き取るという現在のスライド機構はなんとか動くもののどう見ても非力です。
巻取り中に脱調を起こしたり切断中に遅くなったりという事がありました。
またリールに重ね巻きしている事で位置の精度が悪く動かす度に位置が変わります。
このままでは実用上問題があります。
スライド機構を見直す事にしました。

リール巻き取り方式を止め、チェーン方式に変更しようと思います。
自転車用のチェーンが安く入手できますので
それを利用しようと思います。

もの作りの課題がまた増えました。
今度はちょっと時間もかかりそうです。
当面退屈はしなくて済みます。

チェーンを回すのに減速機が必要です。
減速比は1/5程度に設定します。
使用するギヤは下記の3個です。

1.モーターへ付けるピニオンギヤ(歯数15)
2.中間ギヤ(歯数34対15)
3.最終ドライブギヤ(歯数34)

総合の減速比は1/5.13になります。

ギヤの厚さは全部5mmです。
最初、強度を考えて金属製のギヤを買おうかと考えましたが3Dプリンターで印刷したギヤで問題ないと考えました。
もし強度が不足したなら厚さを増せばいいだけです。コストは極めて安いです。
実際に動かしてみてギヤの強度が不足するようでしたら最終段の2枚のギヤの厚さを倍の10mmにします。

ギヤが印刷できました。
左から順に

1.モーターへ付けるピニオンギヤ(歯数15)

2.中間ギヤ(歯数34対15)

3.最終ドライブギヤ(歯数34)
ベアリングが届きました。
内径10mmの物はスプロケット用及びアイドラー用です。
内径8mmの物は中間ギヤ用です。
ギヤのシャフトを支える板を作りました。

最初、直接ベアリングを差し込むための大きい穴を開ける予定でしたがサイズの合うホルソーがないので開けれません。

3Dプリンターでベアリングホルダーを作る事にしました。

従ってこの板にはシャフトより1、2mm太い孔を開けました。

ベアリングホルダ式にしたのでベアリングの抜け落ち防止(ベニヤ板に接着)が不要になりました。
ベアリングホルダーができました。

ベアリング内径10mm(左の2つ)・・・出力ギヤ用です。

ベアリング内径8mm(右の2つ)・・・中間ギヤ用です。
組み立てが終わりました。

スプロケットは保留です。 
シャフトの両端にはゆるみ止めのナイロンナットを付ける必要があります。

今日、ホームセンターへ行ったらハードロックナットというのを見つけました。

試しにドライブシャフトのM10ボルトの方にハードロックナットを使ってみました。

なかなかよさそうです。

中間ギヤのM8のボルトはこれまでと同じナイロンナットを使いました。
回してみました。

回転が出力軸に伝わっています。

まだなじんでいないので音がうるさいです。
チェーンが届きました。

1本の長さが1300mmありますので2本で足ります。

もう少しごついものと思っていましたが意外とコンパクトで使い易そうです。

スプロケットが届きました。
一つはドライブ用でもう一つはアイドラー用です。
孔はφ9なのでφ10に広げる必要があります。
セットスクリュー用のタップ穴が空いていないので空ける必要があります。

チェーンにはめてみたところはまりませんでした。
歯の厚さを測ってみたら7mmほどありました。
一方チェーンのインナープレート内幅は1/8インチ=3.175mmです。
よく確かめずに注文して失敗してしまいました。
フライス盤かサンダーで削ろうかなと思いましたがチェーンを変えた方が簡単だと気付きました。

チェーンは1690円(税抜き、送料別)で販売されている事が分かったのでそれを購入する事にしました。
スプロケットを取り付けました。

チェーンは左の写真で見て下方向に張る予定です。

チェーンの通り道に穴を開けました。
アイドラーもできました。
ドライブ側を本体に取り付けました。
アイドラーを本体に取り付けました。

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