PR


ソーラー発電パネル

電気工事

システム全体の回路を調べたら左の図のようになっていました。

発電した電力は一部消費に回されて残りが電柱に送り込まれて売電されます。
回路上、売電と買電が分離していないので自動的に余剰分が売電される訳です。
発電中の消費をゼロにすれば全量を買取ってもらえる事になりますが冷蔵庫など切れない電化製品がありますし、休日の夏の日中にエアコンを使わないのは無理ですね。
設備費を早く回収するには節電を出来る限りがんばるしかないです。

ちなみに10KW以上の設備になると事業用として扱われて全量買い取りになります。
しかも20年間買取価格が保証されます。
家庭用の買取価格保証期間は10年間です。
待遇が大きく違っていて不公平感を感じます。
パワーコンデショナーと積算電力計です。

2本のケーブルが見えています。
上から来ているのはソーラーパネルからのケーブルです。
右の小さなボックスに行っているのは屋内モニターへ行くケーブルです。
現在使用していない電話用の配管を介してリビング内へ行っています。
パワコンの出力はパワコンの背面から壁を貫通させ、ユニットバスの天井裏に入っています。
パワーコンディショナーはソーラーパネルからの直流の電気を交流に変換する装置です。
いわゆるインバーターですね。

電力会社の交流に同期して変換されるようになっているので発電した電気を電力線に送り出すことができる訳です。
左のボックスはソーラーパネル用ブレーカーボックスで30Aのブレーカーが2個とセンサーの変換器が入っています。

パワコンの出力はこのブレーカーボックスに入ります。
ユニットバスの天井裏を利用したので露出配線にならずに済みました。
ソーラーパネル用ブレーカーの出力はまたユニットバスの天井裏を通って右側の元々あったブレーカーボックスに入ります。
ブレーカーボックスの上の天井板に小さな穴を開けています。
この部分だけ少し露出配線になりました。
こちらはリビングに取り付けたモニターパネルです。
発電量や消費量をモニターするのに使います。
積算電力計

左が売電用で、今回追加した電力計です。

右が買電用で、以前から付いていた電力計ですがなぜか中身の計器本体は交換されました。

表示は売電用には購入用計器、買電用には供給用計器と表示されています。
電力会社側から見た場合の表示になっています。


この2つの電力計は直列に接続されて電力会社の電柱に接続されています。
発電した電力の内、消費した分は引かれて残りが売電されます。

発電量のすべてを売電できる訳ではありません。
家庭用の太陽光発電は全量買取ではないのです。
2台の積算電力計は同じ電流が流れています。
流れる方向によって売電用と買電用に分かれる訳ですね。
モーターと同じで電流の向きが変わると逆転すると思うのですが何らかの方法で逆転を防止しているようです。
工事の時に買電用の積算電力計本体は交換されました。
なぜ交換するのだろうと疑問だったのですが逆転防止機能付きに変える必要があったためと思われます。

「売電量 = 発電量−消費量」ですから売電量をなるべく多くするには、日中(発電可能時間帯)の消費量を抑える必要があります。

発電による売電単価は38円/KWhです。
非発電時の買電単価は17円/KWhです。

なんと同じ節電でも節約できる金額は2倍以上の差があります。

発電中は極力電気を使わないようにして暮らすのが設備費を早期に回収するコツですね。
非発電時にバッテリーに蓄電して発電時に使うようにすれば単価の違いによる電気代の節約ができるかも知れません。


参考までに

2台の電力計は電力会社に払う(または売る)の電気代を算出するためのものでソーラーシステムの制御やモニター用としては使われていません。
ソーラーシステムの制御やモニター用のセンサーは2台の電力計とは別に下記のセンサーが装備されています。

・発電量センサー
・売買電力量センサー

売買電力量センサーは売りと買いで符号が変わります。たぶん売りがプラス、買いがマイナスと思われます。

「売買電力量 = 発電量−消費量」の関係があります。

消費量だけを計測するセンサは付いていません。
システムは下記の計算によって消費量を求めているようです。

消費量 = 発電量−売買電力量




前に戻る

次へ行く

ソーラー発電トップに戻る

Topページに戻る

PR