CoreXY 3Dプリンター改造

ベルトがネジに接触


2023年9月4日

CoreXYのベルトが左側のYキャリッジのホイールのネジに接触している事が分かりました。
この現象は左側のYキャリッジのみで右側のYキャリッジではベルトの位置が高いので当たりません。
ホイールのネジには緩み留めのナイロンナットが付いてていて普通のナットより長さが長いです。
突き出たネジ部分だけ(約3mm)をカットしてもナイロンナットが当たります。
ネジを逆向きに付けたらいいのではと思われるかもしれません。
確かにナベコネジの頭だけになれば当たらなくなりそうですがホイール側にナイロンナットが付くとZ軸のガイドレールに当たってしまうのでできません。
このままでも直ぐに壊れるという訳では無いですが使っている内にベルトに傷が付いて最終的にはベルトが破損すると思います。
また精度を損ねている事も考えられますので対策する事にしました。
Yキャリッジのプーリー軸を5mmだけセンター側へ移動する事にしました。
対策を施したYキャリッジを印刷しました。
ホイールとプーリーを取り付けました。
モーターブラケットとアイドラーブラケットもプーリー軸をセンター側へ5mmだけ移動しました。
取付面の板厚を5mm厚くしただけです。
アイドラーブラケットにプーリーを取り付けました。
ベアリングとワッシャーを組み合わせただけですが組立は手間がかかりました。
改造したパーツを本体に取り付けました。

ベルトの接触は解消されました。
モーター部分
拡大写真

接触しなくなりました。
完成後の写真
本体上部がアルミフレームになってすっきりしました。

フィラメントホルタ゜ーをどこでも好きなところに固定できます。
 
 
動作中の動画
動作中の動画
背面から見た動作中の動画
印刷中の動画

Vスロットレール方式について

この度、Ender3の入手をきっかけに以前自作したCoreXY 3DプリンターをVスロットレール方式に改造しました。
Vスロットレールを使ってみてとても良いスライド機構と思います。
お金をかけるならリニアスライドレールが小型で場所も取らず精度も良いのでベストと思いますが費用を節約したいのであればこのVスロットレールはとても良いと思います。
場所は取りますが精度は悪くないと思いました。
スライド中の騒音も有りません。
動画で聞こえる音はステッピングモーターが回転している時の音でスライドレールの音では有りません。
ただし耐久性は少し気になります。
ホイールが樹脂なので摩耗して遊びが生じるかもしれません。
偏心スペーサである程度調整は可能と思われます。
ひどく摩耗して偏心スペーサで対応できない場合はホイールを交換すれば済む事です。
ホイールは1個100円程度で入手できます。
12個使っているので全部交換しても1200円です。
問題ないですね。

前のページに戻る

次へ行く

Topページに戻る